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「運転免許を取りたいけど、通学と合宿、どちらが早くてお得なんだろう」と迷っている方は多いのではないでしょうか。実は、合宿免許なら短期間で集中して学べるうえに、費用も抑えられるため、忙しい学生でもスムーズに免許を取れる可能性があります。
本記事では、合宿免許の仕組みや最短の卒業日数、卒業が延びてしまう主な理由を解説します。
最短で卒業するためのコツも紹介しますので、免許の取得方法でお悩みの方は参考にしてください。
なお、教習所や合宿免許を卒業しただけでは運転免許は取得できません。免許を取るには、卒業後に住民票のある地域の運転免許センターで「学科試験」に合格する必要があります。
教習所を卒業していれば技能試験(実技)は免除されますが、学科試験は必ず受けて合格しなければいけないため、忘れずに準備しましょう。
「合宿免許in静岡」では、検索窓を使って自分にぴったりの静岡の合宿プランを簡単に探せます。
各プランには最短卒業日も記載していますので、ぜひご覧ください。
合宿免許の期間
合宿免許の最大のメリットは、一般的な通学教習所と比べて短期間で卒業できる点です。
ここでは、合宿免許にかかる最短期間・平均期間・最長期間について解説します。
最短期間
合宿免許の最短日数は、AT(オートマチック)車で14日間、MT(マニュアル)車で16日間です。教習は、実際に車を運転する「技能教習」と交通ルールや安全運転を学ぶ「学科教習」に分かれており、さらに「第1段階」「第2段階」に分けられます。
警察庁が定める「指定自動車教習所の標準」により、1日に受講できる技能教習の上限が第1段階は2時限まで、第2段階では3時限までと定められています(学科教習には1日の受講制限はありません)。
必要な教習の時限数は以下のとおりです。
- AT車
技能教習:第1段階 12時限以上 + 第2段階 19時限以上
学科教習:10時限 - MT車
技能教習:第1段階 15時限以上 + 第2段階 19時限以上
学科教習:16時限
このスケジュールを順調にこなしてすべての検定に一発で合格すれば、AT車なら14日間、MT車なら16日間で卒業が可能です。
なお、教習所によっては週1回の休校日を設けている場合があり、その場合は最短でも14日もしくは16日を超える日数が必要になります。
平均期間
合宿免許の平均的な期間は、最短日数に1〜2日プラスした期間です。つまり、AT車であれば14~16日間、MT車であれば16~18日間が一般的です。このことから、合宿免許の平均期間は、おおよそ16日程度が目安です。
「すべての技能教習や検定を一度で合格するのは難しそう」と思うかもしれませんが、多くの教習所では余裕をもったスケジュールが組まれており、多くの人がこの日数で卒業できています。
最長期間
もし、最初に設定された合宿期間で合格できなかった場合、卒業までに最長でどれくらいかかるかは教習所の方針や受講者の予算によって異なります。
たとえば、検定に一度不合格になると、再受講・再試験のために1~3日程度かかるのが一般的です。不合格の回数が増えれば、その分、卒業までの期間も延びていきます。
教習所によっては最長滞在日数を設定しており、日数を超えると合宿所に滞在できません。また、滞在日数が延びれば、宿泊費や追加費用が発生するため、受講者の予算次第では卒業までの日数が制限されるケースもあります。
なお、教習所の制度上、技能・学科教習は「入校から9か月以内」にすべて修了する必要があります。合宿免許でも9か月以内に卒業できれば、これまでに修了した教習が無効になることはありません。
とはいえ、合宿免許は短期取得が目的であるため、ルールや費用を踏まえても、できるだけ早く卒業できるようにしましょう。
合宿免許を最短で卒業できない理由
合宿免許は、一般的に最短日数で卒業できるようにカリキュラムが組まれています。多くの受講者が日程内で卒業していますが、すべての方が必ずしも最短で卒業できるとは限りません。ここでは、合宿免許を最短で卒業できない主な理由を紹介します。
教習所の都合
教習所や運転免許試験場のスケジュールによっては、受講者の努力に関係なく卒業が延びる場合があります。たとえば、教習所の休校日が合宿期間中に含まれているときは、学科や技能教習を受けられないため、スケジュールがずれ込む可能性があります。
ほかの理由としては、仮免許の交付に時間がかかる場合です。仮免許は各都道府県の運転免許試験場で交付されるため、試験場が休日の場合、仮免許の取得が遅れ、路上教習の開始も先送りになってしまいます。結果として、卒業も遅れてしまうのです。
合宿免許を選ぶ際は、教習所の休校日や試験場の営業日も確認しておくと安心です。
検定の不合格
仮免許の検定に一度でも不合格になると、最短日数での卒業はできません。通常の技能教習でも、不合格になれば補習が必要となり、その分スケジュールが延びますが、仮免許の試験で不合格になると、さらに影響が大きくなります。
仮免検定では、技能試験と学科試験の両方に合格しなければなりません。学科教習は単に出席するだけではなく、内容を理解するのが大切です。準備が不十分なまま臨むと、学科試験で不合格になる可能性が高まります。
最短で卒業するためには、実技だけでなく学科の対策も欠かせません。繰り返し学習し、試験に備えておきましょう。
寝坊や体調不良
合宿免許では、14~16日間で卒業できるようカリキュラムが厳密に組まれています。そのため、1回でも寝坊や体調不良などで休んでしまうと最短で卒業はできません。
通学型の教習所と違い、合宿免許であれば遅刻の心配はないと思われがちです。しかし、慣れない環境や初対面の方との共同生活による緊張や疲労で、つい寝すぎてしまったり、体調を崩してしまったりすることも考えられます。
合宿生活をスムーズに乗り切るためには、早寝早起きを基本とした整った生活を送ることが望まれます。
食事や休憩も計画的にとり、体調を万全に保つようにしましょう。
合宿免許を最短で卒業できなかった場合
合宿免許を最短で卒業できなかった場合、卒業予定日が延びるだけでなく、宿泊費や追加費用が発生します。状況によっては、宿泊する部屋の移動が必要になる場合もあります。
ここでは、最短卒業ができなかった際に起こりうることについて、詳しく見ていきましょう。
卒業予定日が数日延びる
技能教習で不合格になったり、仮免試験で不合格になったりすると、卒業予定日は先送りになります。とくに注意が必要なのは、仮免試験や修了検定に不合格になった場合です。
技能教習での不合格は、翌日に補習を受けて合格できるケースがほとんどです。しかし、仮免や修了検定は実施日が限られているため、不合格になると、1日以上、場合によっては2日以上待たなくてはなりません。
そのため、仮免や修了検定に落ちた場合は、卒業予定日が1〜3日程度延びる可能性があります。
追加料金が発生する
卒業が遅れると、その分追加料金が発生します。主にかかるのは、技能教習の再受講費用と検定料金です。教習所によっては、技能教習の再受講の料金が発生しない場合があるものの、検定料金は特別なプランでない限り、毎回追加で支払う必要があります。
合格できなければそのたびに検定費用がかかるため、受講生にとって大きな負担です。
検定の不合格により、1~3日間の延泊が必要になると、宿泊費も追加されます。宿泊施設の種類によって異なりますが、1日延長するだけで宿泊費と検定代を合わせて1万円近くかかるケースも珍しくありません。
また、多くの合宿免許では、仮免の学科試験で3回不合格になると一時帰宅となります。その後、地元の運転免許試験場で学科試験を受けて合格し、再度教習所に入校しなければなりません。一時帰宅と再入校には、交通費や追加費用も発生し、経済的な負担が大きくなります。
部屋を移動する可能性がある
合宿免許のプランによっては、最初にシングルやツインルームに宿泊していても、卒業が延びた場合に相部屋へ移動となるケースがあります。宿泊施設によっては、引き続きシングルやツインルームに延泊できることもありますが、その場合は相部屋よりも高額な延泊料金がかかるため、事前に確認が必要です。
相部屋はシングルやツインルームと比べて、周囲への配慮が求められ、生活音や会話などに気を使う場面も増えます。環境変化によって集中力を維持しづらくなり、検定に影響が出て卒業が遅れてしまうことも考えられます。
合宿免許を最短で卒業するコツ
合宿免許を最短で卒業するにはいくつかのコツがあります。ここでは、とくに意識しておきたいコツを紹介します。
授業に集中する
合宿免許を最短で卒業するには、技能教習だけでなく、学科教習にも集中して取り組みましょう。
合宿免許では朝から夕方まで授業が続くため、集中力を欠くと理解できず、仮免や卒業検定に合格できないリスクが高まります。検定で学科試験を3回不合格になると一時帰宅となる教習所もあるため、授業中は集中力を保ち、内容をしっかりと理解する姿勢で臨むことが大切です。
復習を欠かさないようにする
学科教習中に内容を理解しても、時間が経つと忘れてしまうことがあります。そのため、日々の復習が欠かせません。
合宿免許では教習時間外もまとまった自由時間があるため、自宅通学型の教習所よりも勉強に集中しやすい環境が整っています。学んだ内容は当日のうちに復習し、記憶に定着させましょう。
ひとりでの復習が難しいと感じる場合は、合宿仲間と問題を出し合ったり、理解できていなかった箇所を教え合ったりするのも有効です。
ともに頑張る仲間がいるのも、合宿免許ならではの強みです。積極的に活用して、理解を深めましょう。
過去問を解く
検定試験対策として、過去問を解くのは非常に効果的です。運転免許の学科試験は毎年大きく変わるわけではありません。学科教習で学んだ内容から出題されるため、繰り返し解くことで理解が深まります。
過去問を活用することで、出題傾向の把握や自分の苦手分野の確認、正答率の向上による自信の獲得といったメリットが得られます。また、何度も繰り返し行うことで、時間配分が身につき、本番の試験でも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
ポイントは、実際の試験と同じ時間内で解くこと、間違えた箇所は正解するまで繰り返し解くことです。実践に近い形で学習することで、さらに効果が高まります。
イメージトレーニングをする
学科教習は、教習時間外でも復習や過去問に取り組めますが、技能教習は時間外に車を運転できません。とはいえ、運転技能の習得には反復練習が重要です。そこで有効なのがイメージトレーニングです。
たとえば、乗車からエンジンの始動、発信、停止までの流れを頭のなかで何度も繰り返しシミュレーションしておくことで、実際の技能教習でも落ち着いて行動できるようになります。
寝る前や移動中などのスキマ時間を活用して、少しでもイメージトレーニングすることが最短での卒業を目指すうえで大切なポイントです。
体調管理を徹底する
体調の管理は徹底しておきましょう。学科と技能教習が順調に進んでいても、一度でも欠席すれば、最短での卒業は難しくなるためです。とくに合宿免許は普段とは異なる環境での生活になるため、ちょっとした油断でも体調を崩しやすくなります。
具体的には、夜更かしを避ける、偏った食生活を避ける、少しでも不調を感じたら早めに休むことが大切です。体調不良による欠席はもちろん、体調が万全でないと授業への集中力も落ちてしまいます。無理をせず、常にコンディションを整えて、最短卒業を目指しましょう。
合宿スケジュールを確認する
事前に教習所の合宿スケジュールの確認が必要です。授業に真剣に取り組み、体調管理も万全であっても、教習所や運転免許試験場の休みの日に合宿日程が重なると最短での卒業ができないためです。
集中して取り組んでいても、急に休みが入ることで集中力が途切れてしまうことがあります。そのため、合宿免許の申し込む際は、事前に教習所や運転免許試験場の休みの日を確認しておきましょう。
適度にリフレッシュする
合宿免許は短期間で集中して取り組む分、常に緊張し続けていては体力も気力も持ちません。そのため、合間に適度なリフレッシュを取り入れる必要があります。
たとえば、食後の1時間をテレビやスマートフォンで好きな動画を見る時間にしたり、お風呂上りストレッチで体をほぐす時間を設けたりするのも効果的です。
ポイントは、自分に合ったリフレッシュの時間をあらかじめ決めておき、決めたものをできる限り守ることです。ただし、周囲の状況によって柔軟に調整することも忘れてはいけません。
たとえば、仲間に復習を誘われたときはリフレッシュの時間を後に回すなど、ルールに縛られすぎない工夫が必要です。リフレッシュがかえってストレスにならないよう、自分にとって無理のない方法で取り入れましょう。
合宿免許の期間に関するQ&A
ほとんどの方が初めての合宿免許です。ここでは、合宿期間の決まり方や自由時間の有無、受講者の過ごし方などのQ&Aを紹介します。
合宿期間は自分で決められる?
合宿を始める日である入校日は自分で決められます。しかし、合宿期間そのものは受講者が自由に決められません。合宿中のカリキュラムは教習所があらかじめ組んでおり、受講者は決められたカリキュラムに沿って学ぶ必要があります。
合宿免許では、最短日数で卒業できるよう効率的にプログラムが組まれています。自分の都合で自由にスケジュールを決めたい場合は、通学型の教習所がおすすめです。
休日や自由時間はある?
合宿免許では、教習所が休校日を設けている場合、その日が休日になります。ただし、すべての教習所に休校日があるとは限りません。休校日があるかどうか、ある場合はいつなのかを事前に確認しておきましょう。
自由時間として確保されているのは、朝の授業前、授業の合間、昼食の時間、授業後の時間です。ただし、合宿免許では、1日9~10時限程度の学科や技能教習が組まれていることもあるため、自由時間は多くはありません。
自由時間の使い方は自由で、宿泊施設の外に出て観光を楽しめる場合もあります。施設のルールによって異なるため、詳細は教習所に確認しておくと安心です。
また、教習所によっては門限が設定されている場合があります。門限を守らないとペナルティが課される可能性もあるため、時間管理は各自でしっかり行うようにしましょう。
まとめ
合宿免許は、短期間で運転免許を取得したい人にとって効率的な方法です。AT車なら最短14日間、MT車なら最短16日間で卒業できるようにカリキュラムが組まれており、通学型の教習所よりもスピーディーに進められます。
ただし、最短で卒業するためには、技能教習や学科教習にしっかりと取り組むことはもちろん、教習所や試験場のスケジュール、体調管理にも気を配る必要があります。寝坊や体調不良、検定の不合格といった小さなトラブルでも、卒業が延びてしまうことがあるため、日々の準備や自己管理が非常に重要です。
短期間で免許を取得したい方には「合宿免許in静岡」がおすすめです。静岡県は、温暖な気候で雪の心配もなく、スムーズに教習が進みます。ご当地グルメや観光も充実しており、浜松餃子やさわやかのハンバーグ、浜名湖や温泉など楽しみも満載です。
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教習では、広々としたコースに加え、やさしく熱心なインストラクターが丁寧にサポートいたします。運転初心者の不安にも寄り添い、一人ひとりのペースに合わせて、交通ルールや運転技術をわかりやすく指導するため、安心して教習に取り組めます。
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